吸血鬼の起源

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 民話や伝承に登場する架空の存在であり、その名の通り、血を吸って栄養源する不死の存在。ヴァンパイア、という名もよく知られていますね。
 現代においてよく知られている吸血鬼のイメージはヨーロッパを発祥とするイメージが強いですが、伝承自体は世界各地でみることができます。

 その発祥は、死んだと思って埋葬したら実は仮死状態だっため、蘇生してしまったのを誤解したとか、埋葬した死体が死蝋などによって腐らずに残り、そういった死体を見たことによる錯誤などが、発祥とされているようです。

吸血鬼(ヴァンパイア)の特徴

不死者

 吸血鬼はすでに死んだ存在でありながら活動しているため、不死者とされます。死体に入り込んだ悪霊、という説もあるそうです。

血を吸う

 最大の特徴ともいえます。吸血鬼はすでに死んでいるため、生きている者と同じような方法ではエネルギーを摂取できないため、他人から奪うことで得ます。これが吸血行為に繋がるわけです。

鏡に映らない

 これは鏡は魂を映すものとされているために、死者である吸血鬼は移らないというイメージが後世、映画などの影響によって生まれました。逆にいえば伝承の中の吸血鬼は鏡に映っていたようです。

変身

 狼やコウモリ、そして霧に変身する能力はよく知られています。特に霧に変身する能力は、墓を荒らさずに棺から出入りするための能力として考えられたようです。

日光に弱い

 よく映画などでは日の光にあたった吸血鬼は燃え尽きてしまうようなイメージがあるが、伝承の中では日光が苦手なだけで、致命的なものではなく、真昼間でもうろうろしている吸血鬼の伝承が残されています。かの有名なドラキュラ伯爵も、作品の中で昼間に活動していたようです。

にんにく

 にんにくは古代エジプトから、その強烈な臭いから万病に効く薬として、またお守りとして使われてきたようで、吸血鬼に対しても効果があるとされたようです。

 罪や悪を洗い流すものとして、水という存在がありました。転じて吸血鬼も水が苦手、ということになったようです。特に流れのある場所が苦手で、例えば周囲を海に囲まれた島に、島流しすることで、吸血鬼を封じる、という方法がありました。

 これも吸血鬼といえば銀が苦手であると、よく知られています。銀の十字架は吸血鬼から身を守る効果があり、また銀の銃弾などは狼男に対しても効果があるとして有名ですね。ただし銀は高価すぎたため、銀を使った魔物退治は民間伝承において少なかったようです。この辺りは何やら現実的ですね。

吸血鬼のイメージ

 現在、吸血鬼と聞けばすぐにイメージできる方がほとんどかと思いますが、そのイメージは『吸血鬼ドラキュラ』からきているものが強いです。
 『吸血鬼ドラキュラ』とはトランシルヴァニアの伝説を元にした恐怖小説で、ブラム・ストーカーによって書かれたものです。

 ドラキュラ=吸血鬼、というイメージすらありますが、これは誤りで、あくまでドラキュラというのは作中に出てくる登場人物の名前にすぎません。しかしにも拘らずそういったイメージがあるということは、この作品が後世に与えた影響はかなり大きかったといえるでしょう。

 現在では日本のライトノベル等でも、吸血鬼はあちこちに登場しています。あまりにメジャーだったので、吸血鬼ネタはibisノベルではこれまで敢えて登場させないように心がけていました。
 とはいえここまで市民権を得た現在、あまりこだわる必要もないのかも、と思うようにもなってきました。もしかすると、いずれ登場の機会があるかもしれませんね。

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