『転生したらスライムだった件②』 感想&紹介

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 さて今回は『転生したらスライムだった件』第二巻、の紹介です。

 第二巻はリムルの前に現れた六人の大鬼族(オーガ)との出会いから始まります。
 ネット小説を読まれた方は、この辺りですぐにおや? と思うはずです。ネット版では無かったエピソードが追加されているんですね。
 このオーガとリムルの激闘の末に、とある情報がもたらされます。それは格下であるはずの豚頭族(オーク)によって、オーガ達の村が滅ぼされたというもの。


 リムルが主として住むゴブリンの村はジュラの森と呼ばれる地域にあり、そこには色んな種族の者が住んでいるわけですが、このオークの進撃によって、その様々な種族の者が矢面に立つことになります。その一つである蜥蜴人族(リザードマン)がオークの次なる標的となるわけですが、この状況に際してリムル達はどうするのか……とまあ、あらすじはそんな感じです。

 一巻の段階では出てくる魔物の数も少ないのですが、二巻では前述したように少しずつ増えてきます。そのためぐっと世界観が広がった印象を受けます。ゴブリン、ドワーフ、オーガ、オークといえば、ファンタジーでは定番のモンスターですね。ドワーフはモンスターというよりは妖精といった方がいいのかも……そうなるとゴブリンも妖精か……ううむ。

 ファンタジーに出てくる定番モンスターも、元を辿っていくと、伝承は神話にまで遡ることができるわけでして。その原型は今一般的に抱かれているイメージとは少し違ったりするんですよね。では今あるイメージはどこからきたのかといえば、J・R・R・トールキンによる『指輪物語』などが、それ以降の作品に影響を与えた作品であといわれています。映画『ロード・オブ・ザ・リング』を見たことのある方ならば、何となく分かるかと思います。ファンタジー小説を書きたい! と思われている方にとっては、非常に参考になる作品です。

 少し話がそれましたが、この作品では一般的なイメージを踏襲しているので、比較的違和感無く読んでいけるかと思います。ただこの作品での特徴は、そういった魔物が「進化」することにあります。ゴブリンならボブゴブリンに。大鬼族から鬼人族、といった具合に。これもなかなか面白い手法だと感じました。

 二巻ではリムルがオークの王であるオークロードと戦うところまでが書かれますが、その合間合間にネット版に対しての加筆修正が加えられていました、ネット版ではずうっと後になって登場するようなキャラも、ちょこちょこと顔出しします。当然それは伏線になりますし、何よりネット版では語られなかったサイドキャラの思惑や動向といったのも読むことができたので、改めて読む価値がありました。ネット版を読まれた方にもお奨めです。
 この巻で登場するガビル君、個人的に好きなキャラでしたねえ……。

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