左崎凛(レダ・エルネレイス)

左崎凛(レダ・エルネレイス)


名前:左崎凛(レダ・エルネレイス)
種:妖魔⇒千年ドラゴン
時代:10世紀以降
血縁者:ロノスティカ(曽祖父)・ラゼア(曾祖母)
地域:トルメスト、アジェステリア、日本
出典:『黎明ノ王』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』

フォルセスカとの出会い

 『悠遠ノ絲』における正ヒロイン。

 本名レダ・エルネレイス。左崎凛という名は、彼女が日本に潜伏するにあたって、イリスに名付けてもらったもの。
 生誕は、西暦896年。クリセニア領ロネノスにおいて、異端の子として生まれる。

 第二次ロネノス異端裁定によって両親、生まれ故郷を失うが、彼女自身は当時まだアトラ・ハシースにいたフォルセスカによって助けられ、九死に一生を得た。その後ラウンデンバーク家に預けられ、プラキアの侍女として仕えることになる。

 ラウンデンバーク家にて、レダはフォルセスカと再会。徐々に惹かれるようになっていく。
 彼の近くでその力となりたいと願うようになったレダであったが、そんな折に一人の少女と出会う。アルティージェと名乗った少女は、レダが自分が敬愛していた姉の血を引く者と分かり、自分の血を分け与えて異端の血を活性化させる。結果、魔族並の力と寿命を得たレダは、一層フォルセスカに尽くすようになった。

 レダはメルティアーナ・ディーネスカの子孫であるロノスティカ・ラウンデンバークと、彼の先妻であるラゼア・エルネレイスの間に生まれた子供の子孫である。そのためアルティージェやロノスティカにとって気になる存在であり、また後妻であるプラキアには子供ができなかったことから、実の娘のように可愛がられたが、彼女本人はその事実を知ることはなかった。

 異端の血を引きながら、すでにその血が薄まっていたレダは、ほとんど人間と変わらない存在でしかなかったものの、自らの努力やアルティージェの梃入れなどがあって、徐々に力をつけていく。そんな風に成長していく彼女を、フォルセスカは最初好ましく思っていなかった。しかしやがて受け入れ、自分の配下として頼るようになっていく。

フォルセスカの片腕として

 第二次ゼル・ゼデス異端裁定においてプラキアが死亡すると、彼女は名実共にフォルセスカの右腕となる。その後のアトラ・ハシースとの戦いにおいて、宿敵となるディアン・コレリアと幾度も戦い、一進一退を繰り広げることになった。敵でありながらレダに好意と興味を持っていたディアンは、戦いを通じて様々なことを教えていく。特に彼女は過去の経緯から人間嫌いが酷く、視野が狭いといわれていたが、ディアンに反発しつつも徐々に矯正していくことになる。

 その一例として、元々はプラキアの命を狙ったレザレフという名の人間の暗殺者を自分の配下として使うようになったことで、文句や嫌味を口にしながらも、彼を大事に扱い、レザレフも最初は嫌々で仕えていたものの、やがて心からレダのために働くようになっていった。

 表面上の態度はどうあれ、配下や同僚に気を遣い、優しく接していたレダには人望があり、後年アトラ・ハシースとの戦いで疲弊していくフォルセスカの異端をよくまとめ、最後まで戦っていくことになる。

千年ドラゴンへ

 主であるフォルセスカの娘であるイリスとの出会いは、レダにとっても必然だった。フォルセスカ達の前に強敵として立ち塞がったイリスは死神として恐れられ、何度も手痛い打撃を受ける中、それでもレダはどこか不思議に感じるもののあった少女を敵視し切れず、反対に惹かれていってしまう。その後少女がフォルセスカの娘と知ったことで、何とか父親の元に戻ってきて欲しいと願うようになるが、フォルセスカの命もあって、彼が父親であることを明かすことはできなかった。

 百年がたち、フォルセスカの命がもう長くないと悟った頃、その後継者としてイリスを望むようになる。これは母代わりだったプラキアの願いでもあった。

 レダはかつて災厄となった伝説の千年ドラゴンになれるよう、フォルセスカに懇願する。歪んだ継承咒である千年禁咒。時の呪いを受ける反面、レネスティアと契約した魔王よりも、単純な力でなら凌駕できる存在。そもそも彼の後継者はイリスであると考えていたレダは、王の継承を意味する継承咒を受ける気はなかったのである。

 難色を示したものの、結局フォルセスカは了承し、イリスが千絲ノ封によって封印される前に千年禁咒を与えた。レダは千年卵という卵の状態まで還元し、千年の眠りにつくことになる。

千年後の未来にて

 千年がたち、イリスよりも早く目覚めたレダは、彼女を捜し求めた。途中、自分と同じく千年禁咒の呪いをかけられたクェイガ・アーレストの戒めを解いてしまう。クェイガはレダに興味を持つようになったが、一蹴され、その後その場にとどまって暗躍するようになる。

 1999年、復活したイリスと再会を果たしたレダは、傍にて仕えさせてくれるよう懇願し、イリスはそれを受け入れた。しかし復活したはずのイリスの存在は中途半端で、肉体を失っていることが判明。未だ身体そのものはどこかに封印されており、それを解くためにレダは精力的に動き出す。封印がいまから500年も前に極東の島国に移送されたらしいことを知ったレダは、先んじて来日し、捜索を開始する。

 千年前からお互いに面識はあったものの、イリスが目覚めた瞬間から傍にあったことで、半ばすりこみに近い形で彼女はレダのことを信頼し、傍においている。イリスが個人的に最上の好意を抱く対象として裄也と茜がいるが、それとは違った意味で最も信頼しており、またイリスへの最大の理解者でもある。

 性格は短気で相変わらず人間嫌いが前面に出ているものの、反面同胞には優しく、気を遣う。同じ千年ドラゴンである由羅に対しては特にである。一方でシュレストの王位を継承しているアルティージェに対しては敬意を持ちながらも、イリスの手前、ある程度の一線を画している。アルティージェもそんなレダの忠義を心地よく思っており、認めている。

 日本の対異端組織の直系ということもあって、九曜姉妹とは基本的に仲が悪い。しかし持ち前の面倒見の良さで、特に茜に対しては鍛錬に付き合ったりもしている一方で、茜があまりにもイリスに好意をもたれているせいか、少なからず羨んでもいる。

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