『レンタルマギカ 魔法使い、修行中!』感想&紹介

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ソロモンの叛乱

 第六巻は短編集と、書き下ろしとの組み合わせの巻となっています。メインはソロモンの魔神にまつわる物語ですね。今まで名前はよく出てきたものの、それに関わる人物はあまり登場のなかった「ゲーティア」からも、何人か登場します。

 あらすじとしては、とある儀式を行っていたアディリシアでしたが、邪魔が入って失敗。あろうことかソロモン王の魔術の根源である魔神を奪われるという結果になってしまいます。

 それを行ったのは、元ゲーティアの徒弟であった、クライブ・ローランドなる人物。彼の目的はソロモンの魔神の一柱であるアスモダイも召喚して支配しようというものでした。



 クライブは以前、アスモダイを召喚しようとして失敗し、片腕を失った上で破門されていたのですが、再び挑戦しようとしたわけですね。

 いつきとアディリシアはそれを止めるためにクライブのもとへと向かい、実際に召喚されてしまうアスモダイと対峙することになります。

アスモダイとは

 作中に出てくるアスモダイですが、これはヘブライ語に由来する呼び方で、ラテン語などではアスモデウスとも呼ばれています。

 元々はゾロアスター教に出てくる悪魔アエーシュマが語源であり、それが他の言語に取り込まれた時に名を変えていったともいわれているようです。

 そのアスモダイですが、ユダヤ教やキリスト教に出てくる悪魔として知られています。旧約聖書などでは、外典である『トビト記』に登場します。

 またグリモワールによる悪魔学によると、アスモダイは激怒と情欲の魔神であり、七つの大罪のうち、色欲を司っています。今でこそ悪魔ですが、元は智天使だったとか。

 グリモワールの一つである『ゲーティア』にも記述があり、ここに書かれているのが作中のモデルであるといえます。
 それによると72人の悪霊の一人であり、東方を統べる悪魔の首座にあり、72の軍団を率いる大いなる王であるとか。

 『レンタルマギカ』ではソロモンの魔神の至高の四柱の一つですが、このグリモワールによると序列は32位であり、アマイモンという東の魔王の配下ということだそうです。

 見た目が牛・人・羊の頭がある、というのは作中と同じですね。

短編集

 メインの「魔法使いとソロモンの血」「魔法使いとソロモンの絆」以外にも、「魔法使いと赤い槍」と「魔法使いとクリスマス」なども収録されています。

 「魔法使いとクリスマス」などはほのぼのして、気楽に読める内容となっています。こういう話もたまにはいいものですね。