『レンタルマギカ 竜と魔法使い』 感想&紹介

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宿敵登場の第四巻

 

第四巻は作中を通して宿敵となる「螺旋なる蛇」や、それに連なるキャラクターが初めて登場する巻です。
 また、創設時の「アストラル」のメンバーが関わってきたりもします。

 あらすじとしては、主人公のいつきに対し、「協会」が禁忌を疑いをかけ、監視役としてフィン・クルーダを派遣してくるところから話は始まります。

 ところがこのフィンには別の意図があり……ということで、物語は波乱の展開へと進んでいくわけです。

フィン・クルーダ

 主人公やヒロインにとって、どうしようもなく因縁深い相手、もしくはそうなっていく相手です。いつきにとっては同じ「妖精眼」を有し、穂波にとっては同門の先輩、アディリシアにとってはこれがまたずっと尾を引くのですが、お互いがお互いの天敵、という関係になっていきます。

 作中では誰に対しても温厚な態度を変えないフィンですが、唯一アディリシアだけは別なんですね。そういうシーンはこの巻以外でもちょくちょく出てくるので、なかなか興味深いところです。

取り替え児

 取り替え子、とも呼ばれます。作中ではフィンが、そのような特異な存在として描かれています。その取り替え児とは何ぞや? ですが、いわゆるヨーロッパの伝承のことです。フェアリーやエルフ、トロールによって人間の子と彼らの子を取り替えてしまうことをいいます。

 なぜこんなことをするのかといえば、その子を召使にしたいとか、もっと単純に可愛がりたいとか、逆に悪意によるものとか、色々だそうです。
 ウェールズやアイルランド、スコットランドといったいわゆるイギリスにて、そういった民俗伝承が残っているようですね。

竜とは

 この巻で出てくるもう一つの存在が、竜です。
 竜といっても地域や国によって、かなりビジュアルが違ってきます。日本の場合は中国から伝来したので、中国のものと似たような存在です。神獣とか霊獣とかいう扱いですね。形状は蛇のように細長いあれです。ぶっちゃけ八岐大蛇なども、竜の一種とされているくらいです。

 作中で出てくる竜は、西洋の竜であり、いわゆるドラゴンと呼ばれるものです。見た目はアレですね、トカゲの親分です。
 西洋のドラゴンと東洋の竜とは、見た目も性質も随分異なっているのですが、ドラゴンを翻訳すると竜となる不思議があります。明らかに全然違う存在なのに、不思議なものです。

 とまあれ西洋のドラゴンは、東洋と違って悪の象徴として扱われています。そのせいか、竜退治の伝説がよくみられますね。やはり聖書の影響があるからかもしれません。

螺旋なる蛇

 作中でちらっと出てくる名前ですが、由来はどうやらギリシャ神話に出てくる神の名のようです。オピオン、とルビが振られていますよね。
 ゼウスの父親であるクロノス天の支配を巡って戦い、敗れたとされています。蛇の神、ともされているようです。

 この「螺旋なる蛇」ですが、今後も作中に出てきます。これによって物語がどう進んでいくのか、必見です。

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