『レンタルマギカ 魔法使いVS錬金術師』 感想&紹介

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先代社長の遺産を巡る物語

 前回に続き、『レンタルマギカ』第二巻の紹介です。
 このシリーズは長いので、紹介もハイペースでやっていきたいところです。

 何とか社長業をこなすいつきの所に、先代社長の遺産が舞い込んでくるところから、物語は始まります。

 その遺産の相続について異を唱えた人物――それは元「アストラル」の社員であった錬金術師であるユーダイクス。彼はその遺産を巡り、いつきに対して魔術決闘を挑んでくる、という内容です。

錬金術とは

 今回登場する魔術は錬金術がメインとなっています。錬金術というのはよく聞く名称ですね。
 錬金術というのはその名が示すように、科学的な手段を用いて卑金属から貴金属を精錬する技術、というよりはその研究、といった方が適切かもしれません。ただこれは狭義での話しで、大雑把にいえば金属に限らないで、人間の魂や肉体までも対象にして、それをより完全なものに練成する試みのことを、そう呼ぶそうです。

 この錬金術は古代ギリシアや古代エジプトにまで遡ることができ、そのため作中でもエジプト絡みの魔術ちょくちょく出てきます。古代エジプトのシンボルである「ホルスの目」などがそうですね。
 その後錬金術はイスラム世界や西ヨーロッパ、インドや中国でも行われたようです。
 そもそも錬金術とは、古代ギリシアのアリストテレスらが、万物は火、気、水、土といった四大元素から構成されていると考え、ここから生まれたとされています。四大元素といえば、創作上の魔法などでは定番に使われる設定ですね。

錬金術は否定されるも、科学のルーツに

 ともあれ現代において、他の金属を金にしようとすることはできないと分かっており、錬金術自体が否定されています。しかしここから現在の化学が生まれたわけであり、歴代の錬金術師達の貢献が今の化学の発展に繋がったわけですね。万有引力で有名なアイザック・ニュートンなども、錬金術に関わりがあったそうです。

 一方で錬金術に関わりのある人物を調べてみると、ヘルメス・トリスメギストスやクリスチャン・ローゼンクロイツ、ジル・ド・レイ、パラケルスス、カリオストロ、サンジェルマン伯爵といった、いかにも魔術に関わりのありそうな人物が出てくるあたり、興味深いところです。

 この巻で登場するユーダイクスとラピスのコンビは個人的にお気に入り。この巻だけでなく、今後も時折登場してくれるのが嬉しいですね。