桐生真斗

桐生真斗


名前:桐生真斗(きりゅう まさと)
種:人間
時代:現代
血縁者:茉莉(子)・契斗(兄)
地域:日本
出典:『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』

九曜の咒法士として

 『終ノ刻印』の主人公。九曜家に連なる家柄である桐生家の次男で、契斗の弟。彼も幼少より咒法士としての才を磨くべく、九曜家にて修行していた。

 努力家であったが才は無く、実力も伴わなかった。同じ努力家であった九曜の令嬢である茜とは馬が合い、彼女の奨めで咒法よりも武器を使用した戦闘技について、学ぶようになる。その後茜は諸事情で家出をしてしまうが、その時に、ある刻印を受け取ってしまう。これが後に彼の人生を大きく変えることになるとは、その時には夢にも思わなかった。

高校時代

 九曜で修行しつつ、高校に通っていた真斗はこの頃、幼馴染であった華賀根蓮と付き合っている。しかし彼女に菊咲樹という許婚がいた。蓮には全く悪意もなかったものの、このことが真斗と樹の仲を険悪にしてしまう。問題はその時、真斗が樹や蓮の取り巻きによって受けた仕打ちであり、元九曜八家とはいえすでに没落し、また彼自身も大した才が無かったこともあり、抗うことすらできなかった。結果、真斗は自ら身を引いている。

 この時のことは彼の人生でも特に嫌な思い出の一つとなったといえる。蓮は自分の軽率な行動を悔いて、その後も真斗に気を遣ったため、高校を卒業するまでの間、彼の立場がそれ以上悪くなることはなかった。

柴城興信所

 そのまま順調に進学し、京都のある大学へと進んだ真斗へと、柴城定と名乗る人物がスカウトに現れる。九曜の出身者ということで、彼の腕を見込んでうちでバイトをしないか、というものであった。自分の実力が大したものでないとは知っていたものの、これまで多少なりとも覚えた技術を活かせるのならばと、彼は了承してアルバイトを始めることになる。

 そしてある日、所長より受けた新しい仕事の途中、殺人者であった由羅と出会いそして殺されてしまう。だがその際にかつて茜よりもらった呪いの刻印を刻み込んだのだった。

 死んだはずに関わらず、次の朝には当然のように目を覚ましてしまう。記憶はなく、再び現れた由羅や、黎、そして再会した茜らと共に、奇妙な生活が始まっていくことになる。

ディーネスカの紋章とエクセリア

 真斗が茜より受け継いだ刻印は、ディーネスカの紋章と呼ばれる支配の刻印で、かつてシュレストがレネスティアへと刻印した経緯のあるものである。刻印はシュレストより長子ナウゼルへと受け継がれ、その後ナウゼルはアルティージェに敗れ、紆余曲折を経て九曜家へと辿り着く。その“ナウゼル”に憑かれていた茜によって刻印を伝授されたため、真斗は図らずも刻印の継承者となってしまったのだった。その後刻印は、由羅やアルティージェを経て、エクセリアへとなされることになる。

 特に自ら刻印を望んだエクセリアとは、死んだ真斗の身体を認識維持していることもあって、支配し、またされる関係でもある。かつてシュレストがレネスティアにそうしたように、刻印はエクセリアの意思とは無関係にその力を引き出すことが可能で、条件さえ揃えばアルティージェを相手にしたとしても、互角に渡り合えるほどまでの力を行使することができる。しかし長時間エクセリアの力を受け続けるのは真斗の身体に多大な負担を与え、苦痛を強いることになった。また認識者であるエクセリアの視線が外れてしまった場合、途端にその身体は存在力を失い、意識を維持することすらできなくなる。

由羅

 自分を殺したユラスティーグに対し、真斗は由羅という名前をつけた。また刻印した経緯から、由羅は真斗に依存し、自我を保つようになる。そういう意味もあって彼女にとって真斗は最重要な相手となった。同時に自分を許してくれた真斗に対して好意を抱くものの、そんな彼を殺してしまった罪悪感からは逃れられず、微妙な距離を維持することになる。

 『銀ノ鏡界』ではそんな彼女の感情が形となり、真斗に殺され贖罪するためにユラスティーグが生まれてしまったが、それに向き合いながらも真斗は彼女を殺すことはしなかった。あくまで自分で解決させようとしたのである。
 一方で真斗は由羅のことが気になり、普段からあれこれと気を回している。そのせいか、茜やエクセリアから過保護だと不満をぶつけられてもいる。

 真斗にとっての幼馴染であったが、同じ九曜にいても実際は雲の上の存在だった。再会後、日本に居座ることになった茜は真斗のバイト先の所長となり、上司と部下という関係になる。柴城興信所に入り、アルバイトをしていたものの、実際にこの後同じような仕事を続けるかどうかは、はっきりとは決めていなかった。しかし茜に誘われ、その仕事ぶりを見てきた真斗は彼女の元で働くことを決意。九曜での後継者騒動も含めて、その後真斗は茜を支えていくことになる。

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