ライトノベルの書き方 伏線について

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伏線ってよく聞くけど、何のこと?

 小説を書く際の手法の一つに、伏線というものがあります。誰でも耳にしたことのある言葉だと思います。よく伏線を張るとか敷くとか言われますね。

 そもそも伏線というのは、その時は気にもとめない程度のこと、もしくはちょっと引っかかるけどまあいいか、程度の事柄が、後になってその意味が分かる、というもののことです。要は後で重要なことを語るために、それと分かるような分からないような程度にほのめかしておく、というものですね。
 これがうまく張られており、なおかつうまく回収できると、その作品は評価される場合が多いかと思います。この伏線ですが、簡単なようで意外に難しい。実はけっこう高度なテクニックだったりします。

あまりよろしくない、デウス・エクス・マキナ

 伏線をうまく配置しておけば、あとでどんでん返しな結末になったとしても、デウス・エクス・マキナだと言われずに済み、逆に評価される可能性は高まります。ちなみにデウス・エクス・マキナというのは「機械仕掛けから出てくる神」という意味で、物語に収拾がつかなくなった時に、圧倒的な力を持つ存在が力ずくで無理矢理に解決する、という手法です。夢オチなどが、その例の一つです。もちろん褒められた手法ではありませんので、このようなストーリー展開をすると、当然評価は下がります。
 そうならないためにも伏線は欠かせません。どんでん返しも小説を書く際の手法の一つですが、やはりうまく伏線を張っておかないと、行き当たりばったりの展開に見えてしまいます。

伏線の種類

 その伏線ですが、張り方や回収の仕方によっていくつか種類があります。
 一つは半ばはっきりと伏線を張ったと読者に印象付けるパターン。いわゆる「謎」が提示されたわけで、読者は当然答えが知りたくなるので先に読もうとする意欲が湧きますし、想像したりして楽しむこともできます。とはいえ伏線とはある程度隠蔽されるべきものなので、回収時の効果は低くなってしまう欠点も。

 もう一つはそれとなく伏線を張る方法。伏線であるかどうか、その時には気づかないような仕込み方ですね。これをうまく回収できればその効果は大きくなりますが、しかし回収までに時間がかかったり、まったく気づかずに読み進めてきてしまった場合など、伏線があったことに最後まで気づかず終わってしまう可能性もあります。これでは意味が無いので、隠蔽しつつも印象付ける必要性もある、ともいえますね。

 他に伏線を張る際ではなく、回収時のテクニックもあります。回収したようにみせて、回収していない、というパターンがそれです。つまり読者にある程度納得させる形で伏線を回収させたと思い込んだところで、実はまだ回収しておらず、更に読み進んだところで読者にこっちが真相だったのかと気づかせる方法ですね。これはなかなか難しいですが、うまくはまれば効果は大きく、読者へ与える印象を大きくなります。

 また上記の回収に関して、敢えて勘違いさせるような回収にもっていく方法もあります。例えば事件の黒幕の伏線を事前に張っておき、いかにもその人物がやっぱり黒幕だった、と思わせるように伏線を回収させるようにみせかけて、実はそれらはミスリードで、本当の黒幕は別にいた、というようなものです。

伏線がうまくはられている=高評価の作品

 このような伏線をうまく使うことができれば、その作品の評価は高まります。なぜなら事前に話がしっかりと構築できていなければ、事前に伏線を張ることができないからです。回収ができたということは、物語が矛盾なく流れたということであり、しっかりとしたストーリー構成が出来ていることにもなります。しかしこれが難しく、伏線が未回収になっている作品もけっこうあったりしますしね。

 私の場合はそもそもにしてストーリーを書きながら考えるタイプなので、綿密な伏線を張るのは得意ではありません。おかげで思いつきで張った伏線を回収するのにいつも四苦八苦してます。なので良い子は真似しないように……。