ibisノベル 用語大辞典 や~わ行

や行

矢凪かなえ(人名)

 裄也のクラスメイト。交通事故に遭い死亡するが、その後エクセリアによって、その身を利用されてしまう。

由羅(人名)

 本名ユラスティーグ・レディストア。最初の千年ドラゴン。もっとも古い異端者の一人で、レイギルアの一族とクリーンセスの一族を滅ぼす原因となった。その罪によってレネスティアの責め苦を請け続ける運命となったが、現代に至って桐生真斗に出会ったことで、義姉のジュリィとも和解でき、レネスティアも執拗に罪を問うことは無くなり、ようやくの小さな幸せを手に入れることができたといえる。しかし彼女の最大の不幸は真斗を手にかけてしまったことであり、復活した真斗がそれを許した後も、永遠にその罪を忘れることは無かった。

ユラスティーグ・レディストア(人名)

 『銀ノ鏡界』にて由羅の血を手に入れた鏡佳が、双鏡禁咒を用いて生み出した虚像。見かけ、性格などはほとんど変わらず、真斗やエクセリアですら見分けることが困難なほどだった。彼女は由羅が普段抑えている真斗への贖罪をそのまま体現して生まれてしまい、自らが彼に殺されることでそれを果たそうとし、夕貴や聖に協力することになる。そのための手段として残虐な行為を重ねたが、これは実像である由羅も内に抱えているもので、虚像ゆえに性格が変質したわけではない。しかし彼女が望んだ“真斗に殺してもらう”ということは、果たされることはなかった。

妖魔(用語)

 魔族としての血が更に薄まった状態の異端者を指して言う。実際にはほとんど人間と変わらない。

ヨハン・ラインヴァルド(人名)

 トルメスト大公国初代大公。少年時代に召喚咒によってアルティージェを呼び出し、契約を交わしたことで、その力を限定的に使うことができた。基本的には彼女の助言に従い自らを鍛え、やがてアジェステリアに対して反旗を翻すことになる。結果として独立を果たし、トルメスト大公国を成立させた。

ら行

ライオス・ガレリア(人名)

 僧会の司祭であり、アトラ・ハシース。老獪で知られた知将であり、ゼルディア・クリセニア戦役では先陣を任された。フォルセスカにとってはアトラ・ハシース時代の師。ゼル・ゼデスの戦いで敗れ、捕らわれたが、降伏を受け入れることなく処刑された。

ライラルド・ラルティーヌ(人名)

 ジョーゼスの実子にしてネレアの父親。父に似ず、祖父に似て才知と野心を持ち合わせていた。かつてフォルセスカが放棄したネレアの契約を結ぼうとするものの、失敗。ところが数年後、彼の娘であるネレアが生まれながらにその契約を為していると、エクセリアによって知らされた。
 娘の持つ人外の知識によって“千絲ノ封”と呼ばれる大禁咒を復活させ、イリスを千年に渡って封印することになる。
 彼がアトラ・ハシースの実質的な長である大司教に就いてより、またネレアが成長し、その力を存分に行使させることで、異端の勢力は一気に衰えることになった。魔王を仕留め、彼の代において、異端は滅ぶことになるのである。

ラインヴァルド家(用語)

 トルメスト大公国を支配する大公の一族。その歴史はシュレストの時代、継承戦争にまで遡る。この時の勝者となったアルティージェに仕えたエドランド・ラインヴァルドは、その功績を彼女に評価され、子々孫々にまでその恩恵を与えることを約束された。ラインヴァルド家はアルティージェの代理を任され、その全てを代行することになる。時代の波に呑まれ、一度は僧会によって滅ぼされたものの、生き残った一族の者はアルティージェによって見出され、トルメストの支配者に返り咲くことになる。
 その後長くラインヴァルド家に目立った動きは無かったが、19世紀に入って再びアルティージェの助力を得たヨハン・ラインヴァルドによってトルメスト大公国が建国された。現代もなお国家として繁栄を誇っており、ヨーロッパ最後の絶対君主制を敷き、大公家の権力は絶大である。

ラウジェル・ディーネスカ(人名)

 シュレストの第三子にして三男。長男ナウゼルとは同母。継承戦争ではシャルティオーネの策により、戦争開始直後にナウゼルと戦うことになり、その一族は滅んだ。
 しかし彼の孫であるイラ・ベデゥセーウはコルセシアを出てゼルディアに至り、独立割拠した。そのためラウジェルの血統は存続することになる。

ラウ・バルッセオ(人名)

 アトラ・ハシースの大司教。アッシアーニの後任としてアトラ・ハシースのトップとなるが、ゼル・ゼデス異端裁定の失敗やアルゼスの暗躍により、パルティーンの乱を引き起こさせ、失脚。その後イリスによって暗殺される。

ラウンデンバーク家(用語)

 異端の家系。祖はメレディス・ラウンデンバークとメルティアーナ・ディーネスカ。シュレストの血脈による異端である。長くクリセニアに割拠したが、僧会の異端裁定に遭い、ロノスティカ・ラウンデンバークを最後に滅亡した。

羅喉神社(用語)

 中国、四国、九州を管轄する九曜の拠点で、計都と共に二大拠点の一つである。

ラスティラージュ・ディーネスカ(人名)

 シュレストの第七子にして三女。エルオードの妻であり、ベファーリアの母親。
 末娘であるアルティージェを快く思っておらず、たびたび陰湿な苛めを繰り返している。それに対し、アルティージェは対照的にラスティラージュのことを姉として敬い慕ったが、勃発した継承戦争により、両者が生涯分かり合えることは無かった。彼女がアルティージェに対して辛く当たったのは、父シュレストの愛情を奪われたと感じたことが原因で、また他の兄や姉に比べて幼く、まだ力を持たなかった彼女にとって、唯一矛先を向けることのできる相手が妹であるアルティージェしかいなかったのである。

 継承戦争が始まったことで、二人は真っ先に争うことになった。アルティージェもここにきてラスティラージュと戦うことを決意し、総力を挙げて迎え撃つ。あらゆる点でラスティラージュが有利だったにも関わらず、アルティージェの必死の抵抗の前に討ち果たされることになるのだった。

ラゼア・エルネレイス(人名)

 ロノスティカの先妻。彼女の産んだ子の子孫が、レダである。

ラゼル・レーゼン(人名)

 アトラ・ハシースのマスター。ギルスと茜の師であり、死神の鎌の管理者。アトラ・ハシース内で大きな権力を誇っていたクリストフですら警戒するほどの人物であった。タルキュートスの所有者であったために、目覚めたイリスに狙われ、命を落とす。

ラダディオン(用語)

 業魔六軍の槍。ラスティラージュ愛用の武器で、十魔の武器の一つ。

ラルティーヌ家(用語)

 アトラ・ハシースの名家。黒賢者の一人、マルセル・ラルティーヌによって始まった。異端の跋扈した千年前まではその権勢を振るったが、異端の滅亡と共に徐々に威勢を失っていく。その血筋は現代より五百年前、死神の封印が移送された際にリオネル・ラルティーヌによって極東の島国に伝わった。その後残された一族の血筋は途絶えることになったが、九曜家と混血したことにより、現代までラルティーヌの血は続くことになる。

ラウル・ラルティーヌ(人名)

 ライラルド・ラルティーヌの第二子。ネレアの弟。他人に対して冷酷で知られたネレアが、唯一気を許していた人物でもある。彼女に対する批判者は悉く彼女によって殺されたが、ラウルは度々これを諌め、彼女もその言葉に頷くことは多かったという。姉が早世したため、ラルティーヌ家を継ぐことになった。しかしアトラ・ハシースのトップであるパルティーン大司教位は世襲せずに、封印城ブラフト・ダーンの初代城主となった。

リーゼ・クリスト(人名)

 ロイド・クリストの長女。カリネの姉。生まれてすぐにチェンジリングにあって、その後すぐに死亡している。しかし実際にはD計画の被験体の一人としてクリストフによって目をつけられ、ネレアの書の破片を埋め込まれたことが原因だった。彼女の以外にも多数の被験体がいたが、その中で唯一成長することができたのはシャレムだけである。ロイドは茜を預かった際、この長女の名前を茜に再びつけている。

リード・バトン(人名)

 クリセニア領にあるラウ・ダナンに住む若者。ディアンとイリスがこの村を訪れた際、ベイクの指示によってイリスを監視していたが逆に捕えられ、村まで案内させられた後に惨殺された。

リオネル・ラルティーヌ(人名)

 アトラ・ハシース最大の禁忌であった死神の封印を、日本へと移送した中心人物。ラウル・ラルティーヌ直系の子孫。五百年以上に渡ってイリスの封印を
守ってきたラルティーヌ家の当主の一人として、周囲の反対を押し切って移送を断行した。彼はアトラ・ハシースから離脱し、イリスの封印と共に様々なものを新天地へともたらし、その大半は九曜家に伝わることになる。
 この時の彼の行動は異端視され、残ったラルティーヌの一族は次第に没落し、アトラ・ハシースから姿を消すことになるのだった。

ルーレック・バレロ(人名)

 トルメストの勇将。個人的武勇にも優れていたが、彼の才能はむしろ軍の統率といった戦術にあった。短気ではあったが短絡ではなく、その才は老将カーリングや、城主代理のナウバーンも認めていた。将軍として戦場を駆けるだけでなく、トルメストの使者として、ゼルディアとの掛け橋の任を果たしてもいる。ゼルディア・クリセニア戦役においては、コルセシアの援軍として大いに活躍した。
 コルセシア戦役以前に、トルメストを訪れたドゥークと一戦交えて敗れており、その際にアルティージェの残した遺産を彼に引き渡している。

レイギルア・ミルセナルディス(人名)

 最初の魔王。レネスティアやエクセリアにその名を与えた人物。
 後にユラスティーグを愛するようになるが、それが原因で家族は崩壊する。自身、妹のジュリィによって重傷を負ったユラスティーグを助けるために、結果として命を落とす。

レザレフ・ラフマン(人名)

 職業暗殺者。プラキアへの暗殺が失敗した後、嫌々ながらもレダに仕えるようになる。しかしその過程でレダのことを認めるようになり、損得勘定無しでこれに従った。レダにとっての良き理解者となる。

レダ・エルネレイス(人名)

  →左崎凛。

レネスティア・ミルセナルディス(人名)

 観測者。悪魔、とも。
 エクセリアの妹で、姉とは対照的に観測者としての力を使う。結果、魔王や異端と呼ばれる存在が生み出されることとなった。

ロイド・クリスト(人名)

 カリネの父親であり、ジュリオン市国に滞在中時の茜の保護者。レーゼン家の家令であり、ラゼルに頼まれて当時九歳だった茜を預かることになった。その際にすでに他界していた長女のリーゼという名前をつけている。ラゼルの弟子だったギルスに事故にあったカリネを助けると騙され、人形へと改造されてしまう。長女のリーゼは生まれてすぐにチェンジリングにあい、その後ほどなくして死亡したという経緯があった。

ロー家(用語)

 ブライゼン・ディーネスカを祖とする異端の家系。彼は継承戦争後に名を改め、その時名乗ったローという名前が、それ以降家名として受け継がれることになった。アリアス・ローの代で、ロイディアンとベデゥセーウの血をも取り入れており、当時の異端としては非常に濃い血脈を保っていた魔族であったといえる。しかし祖であるブライゼンの意向通り、例えどれだけ力を持とうとも率先して表舞台に立とうとすることは無かった。

ローレシアの呪い(用語)

 アルティージェに敗北したナウゼルが、死ぬことも許されずに彼の居城であったローレシア城に繋がれ、亡霊と化したもの。アルティージェは有事の際には奴隷のように使役し、屈辱を与え続けた。そのためにその怨嗟はすさまじく、ローレシア城の玉座は呪いを封印する場所として、近づく者はなかった。
 これは一対一ではついに兄に勝てなかったアルティージェが、いつかの再戦の日までに自分に劣らぬほどの力を憎悪と怨嗟によって増長させるためにしたことであったが、イリスに敗北した時点でナウゼルの意思はほとんど消え失せ、千年以上の歳月を越えることはできなかった。しかしレネスティアの梃入れにより、二人は再戦を果たすことになる。

録洋台高等学校(用語)

 京都市内にある私立の進学校。付属中学もあり、半数はエスカレータで進学することになる。鏡佳によって創られた鏡結界の入口となった。

ロナウド・アッシアーニ(人名)

 アトラ・ハシースを統括するパルティーン大司教で、アルゼスの後任。異端裁定凍結中にコルセシアに対して軍を動かしたことでジュリィの怒りを買い、、また敗戦した責任を問われて処刑された。

ロネノス異端裁定(用語)

 クリセニア侯爵領、ロネノスに対して行われた僧会の審問。第二次の裁定において、村は完全に消滅する。ロネノスはレダの生まれ故郷であり、両親共々これを失ったことで、人間のことを酷く憎むようになった。彼女自身、この時に重傷を負ったが、従軍していたフォルセスカによって救い出されている。

ロノスティカ・ラウンデンバーク(人名)

 クリセニア侯爵。メルティアーナの末裔としては最後の魔族である。生涯に二度、妻を娶っている。先妻であるラゼアとは子を生したが、後妻であるプラキアとは子供はできなかった。ブラフト・ダーン異端裁定においてイリスと戦い、死亡する。

ら行

ワゼルフ・クライマン(人名)

 ラスティラージュ配下の屈指の名将。主であるラスティラージュがアルティージェとの一騎打ちの末に討ち果たされた後、動揺する兵を立て直し、アルティージェの首を狙った。しかし寸前でメルティアーナに阻まれ、敗北を認めた上で自刃して果てた。


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