カテゴリー:終ノ刻印Ⅲ

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  • 2017.08.11

第49話 とある来訪

     /真斗 「何よそれ!」  案の定、由羅は怒った。  朝になり、茜が戻ってくるのを待って、昨夜のことをざっと皆に説明したところで、一番に声を上げたのが由羅だったわけである。  事務所にいるのは、俺と由羅に、黎と茜、そしてイリスと所長である。 「茜、別に何も悪いことしないのに!」 「落ち着けって」 「そんなの無理に決まってるじゃない! ねえイリス!?」  俺がなだめたところで、焼け石に水だっ […]

  • 2017.08.07

第48話 前門の虎、後門の狼

     /茜  多勢に無勢。  それは認めるしかなかった。  しかも相手は精鋭だ。  それを相手に真斗はよくやっていると思う。  ならば私は、この男を―― 「その程度か。拍子抜けよ!」  ザインが右手を掲げる。 「――〝ジィオ・ラグルア〟!」  打ち下ろされる、雷撃の咒。 「――はあっ……!」  避けたりなどしない。  真正面から押し退ける。 「――〝スィークティアスの光〟よ!」  溢れた光が、 […]

  • 2017.08.04

第47話 強襲

     /真斗  深夜。  公園にて、俺達は落ち合っていた。 「時間通りだな」 「当たり前だろう」  身軽な俺とは対照的に、茜はそれなりの荷物を身につけている。  帰る準備は万端らしい。  ちなみに俺は、途中まで茜を送り、その後は囮になる予定だ。意味があるかどうかは知らないが、多少の気休めにはなる。 「……確認しておくが、由羅あたりにつけられていないだろうな?」 「大丈夫だろ」  念には念をとい […]

  • 2017.08.01

第46話 国外脱出計画

     /真斗 「だからね。明日あたりがあぶないと思うの」 「うんうん。私もそう思う」  昼下がり。  柴城興信所内のテーブルに座り、何やら熱心に話す少女が二人。  淡い金髪と濃い金髪で彩られた二人組の少女は、はっきりいって日本でお目にかかれるような人種の人間ではない。  いや人間かどーかも怪しいけど。  とにかく、あまり日本人っぽくないその二人は、さっきからずっとああやって、あれこれと作戦を練 […]

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